コンピュータへの命令はいつ出している?
- 著者:YAMANJO
- 公開日:2008年7月9日
- 最終更新日:2024年10月9日
プログラムがコンピュータへの命令文であることを理解しました。しかし、その命令はいつ出しているのでしょうか?プログラムが動作する仕組みについて理解していきましょう。
コンピュータへの命令はいつ出している?
コンピュータは2進数しか扱うことができないため、人間の言語を2進数にまで変換(翻訳)してコンピュータに渡す必要があります。その翻訳を行うのがプログラムでした。
プログラムのおかげで、2進数で思考することができない我々は、労せずコンピュータに処理命令を出すことができています。
しかし、このサイトをご覧になっている方で、プログラミング言語を使って命令文を書いた経験がある人はほとんどいないと思います。2進数と同様に、プログラムでさえあまり意識したことはないかもしれません。
パソコンを使って文書を作成したり、インターネットをしたり、いろいろな作業を行っている中で、「命令を出す」という感覚がそもそもないと思います。とは言え、パソコンはプログラム(命令)がないと動きません。
一体、いつプログラムを記述したり、実行したりしているのでしょうか?
その答えは、技術の進歩といえばそれまでですが、現在のパソコンのイメージを捨てて、20~30年程前のパソコンを思い浮かべてみてください。
映像や資料で見たことがあると思います。初期のファミコンの画面よりも暗い無機質な画面のパソコンです。
昔のパソコンは、
プログラミング言語を直接キーボードで打ち込んで命令を出す
という作業を行って操作していました。
つまり、専門的知識を持った一部の人しかパソコンを使うことができなかったということです。後述しますが、Windowsの登場で一般ユーザーでもパソコンを使いこなすことができるようになりました。
もし現在も昔のパソコンのままだったら、同じように操作のたびにプログラミング言語をキーボードで打ち込んで命令を与えなければパソコンは動かないというわけです。
もし現在、Word(ワード)のような文書作成ソフトがなかったら、「改行」「変換」「文字サイズの変更」「印刷」等の操作のたびに、専門的なプログラミング言語を駆使してコンピュータに命令を与えなければならないことになります。(あくまでわかりやすくするための表現です)
これでもうおわかりのとおり、
画面上のアイコンやボタンとプログラムが連動している
ということです。
つまり、「印刷」や「改行」などのプログラムを記述しておいて、アイコンやキーボードに連動させておけば、
アイコンをクリックしたりキーをたたくだけで命令を出すことができる
のです。
したがって、何気ないクリックひとつで、様々なプログラムが連動し、最終的には0と1の2進数にまで変換されて処理されています。技術の進歩といえばそれまでですが、マウス操作等の視覚的、感覚的な操作によって命令が実行されているということになります。
このように素人にも扱える優れた操作性を可能にし、パソコンの爆発的な普及の原動力となったのが、Windowsの誕生でした。(Windowsについては、OS で詳しく学習します)
更新履歴
- 2008年7月9日
- ページを公開。
- 2009年3月8日
- ページをXHTML1.0とCSS2.1で、Web標準化。レイアウト変更。
- 2018年1月23日
- ページをSSL化によりHTTPSに対応。
- 2024年10月9日
- 内容修正。
著者プロフィール
YAMANJO(やまんじょ)
- 経歴
- 岡山県出身、1980年生まれ(申年)の♂です。現在、総合病院で電子カルテなどの情報システム担当SEとして勤務。医療情報学が専門ですが、ネットワーク保守からプリンタの紙詰まり、救急車の運転手までこなしています。
- 医療情報技師、日本DMAT隊員。ITパスポート、シスアドなど、資格もろもろ。
- 趣味は近所の大衆居酒屋で飲むこと、作曲(ボカロP)、ダイビング。
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