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Word(ワード)の基礎テクニック(3) ~ Ctrlキーを使う ~
Altキーは、マウスと併用することによって図形やテキストボックスなどのオブジェクトを微細に移動させることができました。
さて、本項でもAltキー同様、他のキー等と組み合わせて使うキーについて解説して行きたいと思います。本項で解説するキーは、
Ctrl(コントロール)キー
になります。Ctrltキーの主な用途は、前項で解説したAltキー以上に、他のキーを組み合わせて様々な操作を行うための「ショートカットキー」に用いられることが多いキーになります。
例えば、「Ctrl」+「C」キーで「コピー」、「Ctrl」+「V」キーで「貼付」といった処理を、マウス操作に代行することができます。
また、Ctrlキーも「マウス」と組み合わせて使用することができるキーになります。Altキー同様、Ctrlキーを押したままマウスを操作することで、特色を発揮することができます。
具体的には、Ctrlキーをマウス操作と組み合わせることで、
オブジェクトのコピー
を行うことができるようになります。ただ、オブジェクトのコピーは、ワードアートと図形の挿入 で解説のとおり、Ctrlキーを使わなくても実行することができます。
したがって、Ctrlキーとマウスの組み合わせはそれほど重要というわけでもありません。しかし、Ctrlキーにはもう1つの有用な機能があります。それは、
キーボードの上下矢印キーと組み合わせて操作することもできる
という特徴です。つまり、Ctrlキーを押したまま上下左右の矢印キーを操作することで、特色を発揮することもできるわけです。具体的には、
オブジェクトの微細な移動
を行うことができます。(Altキーも十字キーと組み合わせることでオブジェクトの選択切り替えを行うといった機能がありますが、こちらはそれほど多様する機能ではないと思います)
オブジェクトの微細な移動と言うと、前項のAltキーの特徴を含有していますが、相違点は、Ctrlキーの場合は「移動」のみで、オブジェクトの拡大・縮小はできないという点です。また、キーにある上下左右の移動しかできません。
斜めに移動させたりする場合には、Altキーとマウスによる操作の方が適正ですが、ピンポイントでオブジェクトの位置を定めるような場合には、マウス操作よりも正確に移動させることができます。
状況によって使い分けたり、両者を組み合わせて操作すれば、容易にオブジェクトを思い通りの位置に指定することができると思います。
では、同様に下の「例題15」を印刷、もしくは画面で表示しながら作成して行きましょう。
例題15 | 文字方向:横書き/印刷の向き:縦 余白:上30、左25、右25、下20 にページ設定 フォント:MS明朝 |
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例題15は、前項の例題14とほぼ同じです。相違点は、「線路」の作り方が違うのみです。前項では、点線を太くして作成しましたが、本項では、白色の四角と黒色の四角の2種類の四角図形を使って作成します。
まず、「挿入」タブの「図形」ボタンより、「正方形/長方形」を選択し、任意のサイズに描画します。(前項同様、グリッド線に合わせて描画することができます)
描画した正方形は、枠線を黒色にし、白色の塗りつぶしか塗りつぶしをなしにします。
次に、描画した正方形をコピーします。コピーは右クリック等でもできますが、Ctrlキーとマウスを用いて簡単にコピーしてみましょう。
コピー対象の正方形をマウスでクリックし、選択状態のままCtrlキーを押します。すると、マウスポインタの右上に「+」マークが表示されます。
この「+」がコピーの表示になります。Ctrlキーを押したままの状態で、マウスで図形をドラッグし、任意の位置でドロップすると図形がコピーされます。
次に、コピーした方の図形を黒色で塗りつぶします。これで2つの図形ができました。グリッド線に合わせて2つの図形をぴったり重ねます。
そして、この2つの図形のセットを並べて「線路」を作成します。当然、また図形をコピーしていくわけですが、さらにCtrlキーを活用してみましょう。
冒頭では省略しましたが、Ctrlキーのさらなる機能として、
複数のオブジェクトを選択することができる
という機能も備えています。この機能を使って、白色と黒色の2つの図形をセットでコピーしてみます。
複数選択も非常に簡単です。Ctrlキーを押したまま選択したいオブジェクトをクリックするだけです。選択後は、Ctrlキーをはなしても構いません。
この状態のまま、先ほどと同様に、またCtrlキーを押してマウスでドラッグ&ドロップすると2つの図形をまとめてコピーすることができます。
コピーを複数回繰り返して、「線路」は完成です。
少し脇道にそれますが、複数の図形を選択し、まとめてコピーする他の方法も紹介しておきます。「ホーム」タブの「選択」ボタンより、「オブジェクトの選択」をクリックします。
すると、マウスポインタが「矢印」のかたちに変化します。この状態で、選択したいオブジェクトを囲むようにマウスで範囲指定します。この範囲内のオブジェクト全てが選択状態となります。下図の場合、「線路」と「駅」の図形全てが選択されることになります。
どちら方法であっても複数のオブジェクトを選択した後、どれか一つの選択を解除したい場合、例えば、3つのオブジェクトを選択していて、そのうちの1つのみ選択を解除したい場合などは、Ctrlキーを押したまま対象のオブジェクトをもう一度クリックすると解除することができます。
さて、次に、前項同様テキストボックスで「帝王駅」を作成し、線路の上に重ねます。テキストボックスの塗りつぶしを「白」にし、順序を「最前面」にしましょう。
この時、下図のようにグリッド線にテキストボックスが重なるため、線路の中心に「帝王駅」のテキストボックスを重ねることができません。
前項で解説したAltキーを使って微細な移動を行うことも可能ですが、またCtrlキーの機能を使用してレイアウトを整えてみましょう。こちらの方法も非常に簡単です。
まず、対象の「帝王駅」のテキストボックスを選択し、Ctrlキーを押したまま、今度はキーボードの上下左右の矢印キー(下図の場合は上矢印キー)を押します。すると、対象のオブジェクトが微細に移動します。
「帝王駅」を任意の位置に移動して、レイアウトを整えます。その後は、前項と同様に「道路」を描画し、マップを完成させましょう。以上で完成です。
では、下記の練習問題を作成してみてください。これができたら次項へすすみましょう。
課題20 | 文字方向:横書き/印刷の向き:縦 余白:上30、左25、右25、下20 にページ設定 フォント:MS明朝 |
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例題20は、前項の例題19とまったく同じです。Altキーで円図形の大きさを調整し、Ctrlキーでレイアウトを調整しましょう。また、円図形はCtrlキーでコピーしてみてください。
このように、Ctrlキーは非常に多くの機能を有したキーになります。Ctrlキーを多様することで、細かいレイアウトや調整が素早く簡単にできるようになります。
更新履歴
- 2010年7月8日
- ページを公開。
- 2014年5月30日
- 内容修正。
- 2018年1月5日
- ページをSSL化によりHTTPSに対応。
参考文献・ウェブサイト
当ページの作成にあたり、以下の文献およびウェブサイトを参考にさせていただきました。
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