基礎からわかる!パソコン入門・再入門 / Word・Excel・PowerPoint・Outlook

デバイスとは

  • 著者:YAMANJO
  • 公開日:2008年7月25日
  • 最終更新日:2025年1月6日

本章からはハードウェアについて学習していきます。パソコンを利用していると、必ず「デバイス」という用語が出てきます。デバイスの意味と具体的な種類を理解しておきましょう。

デバイスとは何か

これまで、主にソフトウェアについて学習してきましたが、本章からはハードウェアについて学習していきます。

ソフトウェアは目に見えない2進数の集合体で、論理的なデータのまとまりのことでした。対してハードウェアは、形として目に見える物理的な機器や装置を意味します。

パソコンにおいては、CPU、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ内部の装置をはじめ、プリンタ、モニタ、キーボードなどの周辺機器もハードウェアになります。(これら個々の装置については次章 パソコンの仕組み で詳しく学習します)

つまり、機械的な装置全般を指す用語がハードウェアであり、コンピュータシステムを構成する目に見える物理的な装置は、すべてハードウェアということになります。

非常に単純でわかりやすいのですが、ややこしいのは他にも物理的な装置を意味する用語があることです。

それが、

デバイス

という用語です。

よく使われる用語なので、一度は耳にしたことがあると思います。デバイスも同様に物理的な装置を意味しますが、こちらは非常にあいまいな使われ方をします。

両者の違いを簡単に言うと、ハードウェアがコンピュータ全体や物理的構造全般を指すのに対し、

デバイスは特定の機能を持つ装置を指す

ということです。

つまり、より広い意味で機器全体を言うときにはハードウェア、狭い意味で特定の機器を言うときにはデバイスと使い分けられることが一般的です。

例えば、キーボードやマウスを「入力デバイス」、モニタやプリンタを「出力デバイス」、USB接続して機能を追加する機器を「USBデバイス」などと言います。

また、もともと装備されている機器以外に後から追加した機器を総称して「外付けデバイス」などと呼ぶこともあります。このように、基本的にはパソコンに接続して使う機器をデバイスと呼びます。

ハードウェアは全体の構造や構成に重点を置く表現で、デバイスは特定の機能や役割に重点を置く表現と言えます。

ただし、これらはあくまで一般的な例であり、使われ方はケースバイケースです。ハードウェアと表現する場合もあれば、デバイスと表現する場合もあります。どちらも間違いではありません。

何が言いたいのかというと、

デバイスの場合は文脈や見方によって意味するところが変わる

ということです。

そのため、デバイスを外部接続する機器とか、特定の用途に限られた機器といった固定的な概念を持っていると、誤った解釈をしてしまう恐れがあります。

例えば、LANというネットワーク内でデバイスと言うと、LANに接続されている個々のパソコンのことを指す場合があります。(LANについては、インターネットの仕組み の章で詳しく学習します)

この場合、1台のパソコンをハードウェアではなくデバイスとして表現しています。ネットワークの中ではパソコンもその他の機器と同様に、ネットワークを構成する機器のひとつになるからです。

また、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末を「モバイルデバイス」や「スマートデバイス」などと呼ぶこともあります。

現在は、様々な製品がどこからでもインターネットに繋がるIoT(Internet of Things)時代となり、LANのような小規模ネットワークを超えて、インターネットに接続される機器はすべてデバイスと呼ばれるようになっています。

ハードウェアが広義で、デバイスが狭義の機器を意味するケースも多いのですが、実際には「デバイス」という用語の方が広く用いられています。

技術な場面では厳密な区別が求められる場合がありますが、実質的には、ほとんどの機器をデバイスで表現していると言えます。

内部デバイスと外部デバイス

ひと昔前は、デバイスと言えばパソコンの周辺機器を意味していました。

パソコンに接続して使うマウスやキーボード、モニタ、プリンタ、USBメモリなどが代表的ですが、Wi-Fiで接続できるスピーカーなどのオーディオやテレビ、ゲーム機器なども含まれます。

そして、パソコンと同等のOSや機能を持つスマートフォンやタブレットの登場により、これらにケーブルやBluetoothで接続される機器もデバイスと呼ばれるようになります。(Bluetoothについては、Bluetoothの仕組み で詳しく学習します)

さらに、インターネットが社会基盤の中心となり、IoTの普及が進んだ現在では、インターネットに接続される機器は、パソコンやスマートフォンも含めてすべてデバイスと呼ばれようになりました。

こうして、ほぼすべての機器をデバイスと呼ぶようになった背景としては、もともと特定の機能や役割を持つ機器に対して使用されていたために、機能ごとに総称として呼ぶのに便利だという側面があります。

例えば、先述した「USBデバイス」とすると、USB接続する機器をすべて対象にすることができます。「USBハードウェア」と言うと意味が伝わりにくいかもしれません。

こうした使い方が広がり、「スマートデバイス」や「ウェアラブルデバイス」といった製品カテゴリとして、様々なIoT製品をデバイスで総称されるようになっています。

まさにどのような機器でもデバイスになり得るというわけですが、デバイスが意味する範囲や対象も、これによって変わってくる可能性があるので注意してください。

では、デバイスにはどのような区分があるのか知っておきましょう。

外部デバイス

パソコンの本体に接続して使用する機器のことを指します。パソコンの本体とは、わかりやすく言えばパソコンの筐体(本体ケース)の中に収められた機器のことです。

本体内にはパソコンを動作させるための様々な機器や装置が組み込まれています。詳しくは別途学習しますが、この筐体の内と外で分けるのが一般的です。

本体の外側から接続して使うデバイスを外部デバイス

と言います。

筐体には、USBポートやLANポート、HDMI、DisplayPort、Wi-Fiなどの様々な接続インターフェースがあります。この場合のインターフェースとは、ハードウェアの接続部分の規格のことです。(インターフェースについては、インターフェースとは で詳しく学習します)

このインターフェースを利用して接続する機器が外部デバイスです。

具体的には、USBを利用するマウスやキーボード、フラッシュメモリなどの機器、LANポートを利用するプリンタやルータ、ストレージなどの機器、HDMIやDisplayPortを利用するモニタやプロジェクターなど、様々な機器があります。

内部デバイス

パソコンの筐体の中に収められたコンピュータの動作に直接関与する機器で、必要不可欠なハードウェアになります。

基本的には、外部デバイスのようなインターフェースを使用せず、内部の接続バス(内部デバイスで共有する通信経路)やマザーボードを介して連携しています。

具体的な装置としては、CPUと呼ばれる演算装置、メモリと呼ばれる主記憶装置、ストレージと呼ばれる補助記憶装置、電源ユニットなどがあります。(これらの装置については、パソコンの仕組み の章で詳しく学習します)

これらの主要な装置は「マザーボード」と呼ばれる基盤上に配置され、バスと呼ばれる通信経路を共有して通信します。言わば、パソコンの心臓部ともいえる基盤です。

マザーボードのイメージ

マザーボード上の主要な装置もデバイスと呼ばれることが多いですが、これらはパソコンの心臓部であり、マザーボードに様々なインターフェースを介して接続する機器をデバイスと呼ぶ場合もあります。

また、外部デバイスと内部デバイスという区分以外にも様々な分け方がありますが、これも見方によってとらえ方が異なるだけで、重要なのはその場面で「デバイス」という用語が何を指しているのかを理解することです。

では、実際にパソコンに接続されているデバイスを確認してみましょう。

OS(オーエス) の章で学習のとおり、デバイス(ハードウェア)の管理は、OSの重要な仕事のひとつです。Windowsでは、現在のデバイスの状況を「デバイスマネージャー」という機能で確認することができます。

デバイスマネージャーは「PC(コンピュータ)」アイコンを右クリック →「プロパティ」画面の「デバイスマネージャー」を選択すると表示させることができます。

「デバイスマネージャー」画面のイメージ

デバイスマネージャー画面もフォルダのエクスプローラー表示と同じように階層的に表示されています。

矢印をクリックすると、そのカテゴリに含まれるデバイスがさらに展開して表示されます。外部デバイスだけでなく、内部デバイスも多数あることが理解できると思います。

デバイスマネージャーはこれからも見る機会がある画面です。例えば、デバイスの一つが動作しないなどのトラブルでは、まずこの画面を確認することになります。

更新履歴

2008年7月25日
ページを公開。
2009年4月4日
ページをXHTML1.0とCSS2.1で、Web標準化。レイアウト変更。
2018年1月25日
ページをSSL化によりHTTPSに対応。
2025年1月6日
内容修正。

著者プロフィール

YAMANJO(やまんじょ)

経歴
岡山県出身、1980年生まれ(申年)の♂です。現在、総合病院で電子カルテなどの情報システム担当SEとして勤務。医療情報学が専門ですが、ネットワーク保守からプリンタの紙詰まり、救急車の運転手までこなしています。
医療情報技師、日本DMAT隊員。ITパスポート、シスアドなど、資格もろもろ。
趣味は近所の大衆居酒屋で飲むこと、作曲(ボカロP)、ダイビング。
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