基礎からわかる!パソコン入門・再入門 / Word・Excel・PowerPoint・Outlook

ショートカットとは

  • 著者:YAMANJO
  • 公開日:2008年7月9日
  • 最終更新日:2024年11月30日

デスクトップには「PC」や「ネットワーク」といった実体のないフォルダのアイコンや、ショートカットと呼ばれるアイコンがいくつも表示されています。アイコンとショートカットについて理解していきましょう。

アイコンの種類

デスクトップの画面は、デスクトップというフォルダの中身をビジュアル的に加工してわかりやすく表示したものでした。

その画面には、フォルダをはじめ「PC」や「ネットワーク」といった実体のないフォルダのアイコンも表示されています。これらは、OSが提供するインターフェースであるGUIをまさに実現するものです。

したがって、様々なアイコンが表示されているわけですが、アイコンとは何か考えたことがあるでしょうか?

ご存じのとおり、アイコンとは下図のように対象を小さい図柄で表現したものです。

デスクトップアイコンのイメージ

このような図形で、視覚的に情報や機能を表現したものであることは誰もが知るところですが、アイコンにはどのような種類があるのかを列挙するとなると、いかがでしょうか。

普段、何気なくクリックしているアイコンにどのような種類があるのかを理解していれば、GUIやファイルシステムについてより深く理解することにつながります。

つまり、アイコンの種類を理解することで、GUIがどのように情報や機能を視覚化してユーザーに提供しているのかを理解することができます。また、アイコンがどのようにファイルシステムと連動しているのかを理解することで、ディレクトリ構造やデータ管理の仕組みをより深く理解できるようになります。

では、具体的にどのような種類があるのかを学習していきましょう。

フォルダアイコン

ファイルを格納するためのフォルダのアイコンです。ユーザーが自由に名前を付けて作成することができます。

フォルダアイコンのイメージ

フォルダアイコンによって、ファイルを効率的に整理することが上級者へのステップになります。

フォルダでファイルを整理できるようになると、ルートフォルダを頂点として、ツリー状にフォルダが入れ子構造になっていることを理解でき、ファイルが階層構造で管理されている仕組みを理解することができます。

また、「ドキュメント」や「ビデオ」といったアイコンは、OSによって用意されているフォルダですが、実体のあるフォルダになります。そのため、これらはフォルダアイコンと言えますが、前項でも学習のとおり特別扱いを受けているフォルダであり、デザインも若干異なります。

特別なフォルダアイコンのイメージ

アプリケーションやOSが自動的にこれらのフォルダを利用するように設計されており、例えば、WordやExcelが「ドキュメント」フォルダを既定の保存先にするなど、後述するシステムアイコン的な側面も持っています。

アプリケーションアイコン

特定のアプリケーションソフトやプログラムを起動するためのアイコンになります。

具体的にはWord、Excelなどのアプリケーションソフトの実行ファイルを表すアイコンです。(実行ファイルについては、ファイルとは を参照してください)

アプリケーションアイコンのイメージ

アプリケーションソフトごとの独自のデザインになっていることが一般的です。

ファイルタイプアイコン

特定のファイル形式を表すアイコンです。ファイルとは で学習のとおり、実行ファイル以外のデータファイルのファイル形式を表すアイコンになります。

ファイルタイプアイコンのイメージ

例えば、音声のファイル形式、Word文書のファイル形式、動画のファイル形式、PDFのファイル形式など、ファイル形式ごとにアイコンが割り当てられています。

したがって、その種類は非常に多くあることになります。どのようなファイル形式が存在し、それがどのようなアプリケーションソフトで開くのか(関連付けられているのか)を理解できれば、のちに学習する「拡張子」についての理解が深まります。

システムアイコン

前項で学習した「PC」や「ネットワーク」といった実体を持たないアイコンです。

実際の物理的な装置やフォルダではなく、システムの中でこれらを仮想的に表現したアイコンです。ユーザーがアクセスしやすくするための窓口として機能します。

デスクトップアイコンのイメージ

これらのアイコンをダブルクリックや右クリックで操作すると、フォルダのように中身が表示されたり、各種の設定を行うことができたり、様々なアプリケーションソフトや装置にアクセスすることができます。

しかし、実際のディレクトリ構造には存在しないので、

削除してもパソコンの動作そのものには影響がない

アイコンになります。

あくまで学習上の表現ですが、システムアイコンは、Windowsが最初から用意してくれている仮想的な作業領域なので、「PC」というアイコンを削除したからといって、パソコン全体がおかしくなるような影響はありません。

仮に削除してしまっても、これらのアイコンはシステムの設定で再表示させることができます。例えば、Windowsの設定画面の「デスクトップアイコンの設定」から再表示することができます。

このほか「ゴミ箱」や「コントロールパネル」などがシステムアイコンになります。システムアイコンを理解することで、WindowsのGUIの仕組みをより深く理解できるようになります。

ショートカットアイコン

アプリケーションソフトの実行ファイルやフォルダなどへのリンクを表現したアイコンです。

ショートカットアイコンのイメージ

アプリケーションアイコンとよく似ていますが、実行ファイルそのものではなく、そのファイル本体へのリンクになります。詳しくは後述します。

以上が代表的なアイコンの種類になりますが、ほかにもストレージやDVDドライブなどを表示する「デバイスアイコン」、充電や音量などのステータスを表示する「ステータスアイコン」、戻る・保存などのボタンを「操作アイコン」などと分類する場合もあります。

これらのアイコンによってOSが提供する視覚的・直感的なGUIインターフェースが支えられています。

ショートカットとは

先述のとおり、ショートカットはショートカットアイコンの略で、実行ファイルやフォルダなどへのリンクを表しています。

ショートカットアイコンのイメージ図

アプリケーションアイコンとよく似ていますが、上図のように「矢印」のマークが付くのが特徴です。

リンクとはどういうことかと言うと、例えばWordのショートカットアイコンを例にすると、Wordの実行ファイルそのものではなく、実行ファイルのコピーでもなく、データ自体を持たないアイコンです。

単純に、

本体の実行ファイルが保存してある階層の位置を参照しているだけ

のアイコンになります。

リンクとは、本体がディレクトリ上のどこに格納されているかを参照して、その本体に直接アクセスする仕組みです。つまり、本体がある階層までフォルダを移動して、実行ファイルを直接開く手間を省くためのアイコンになります。名前のとおり、ショートカット(近道)たるゆえんです。

例えば、ショートカットをデスクトップに並べることで、それぞれの本体が異なる階層にあってもワンクリックで開くことができるようになります。

前項の「スタートメニュー」フォルダをもう一度見てみましょう。ほんどがショートカットアイコンになっていることがわかります。

「Start Menu」フォルダのイメージ

このように、デスクトップには実行ファイルの本体(アプリケーションアイコン)ではなく、ショートカットが配置されることが多くなっています。その理由は、本体の位置を意識することなく、どのアプリケーションソフトにも素早くアクセスできるからです。

加えてもうひとつ大きな理由があります。それは、

ショートカットを削除しても本体のアプリケーションソフトには何も影響がない

ということです。

例えば、Wordの実行ファイルを削除してしまったら、Wordを永遠に起動することができなくなります。しかし、Wordのショートカットを削除しても、Word自体には何も影響がありません。ショートカットは、ただのリンク情報にすぎないからです。

そのため、デスクトップやメニューバーにはショートカットが多く配置されています。ユーザーが間違った操作をしても、本体のソフトウェアに影響を与えることはありません。

このショートカットは、ユーザーが自由にどこにでも作ることができます。

デスクトップ以外の任意のフォルダの中などにも作成することができますし、アプリケーションソフトの実行ファイル以外にもファイルやフォルダ、さらにはWebサイトのショートカットも作成することができます。

作成したい場所で「右クリック」→「新規作成」→「ショートカット」から、本体ファイルの場所を指定することで作成できます。

「ショートカットの作成」画面のイメージ

また、目的のファイルを「右クリック」→「コピー」から、ショートカットを作成したい場所で「右クリック」→「ショートカットの貼り付け」を選択すると、簡単に作成することができます。

こうして、ショートカットを使いこなすと作業効率が大きく向上します。

例えば、よく使うファイルをまとめたフォルダのショートカットをデスクトップに配置しておくだけで、ワンクリックでそのフォルダを開くことができるようになります。そして、デスクトップに実際のフォルダやファイルを保存するよりも、誤操作による削除のリスクを軽減することができます。

ただし、注意が必要なのは、

ショートカットが参照している本体の位置を移動してしまうとアクセスできなくなる

ということです。

ショートカットは「パス」というコンピュータ上の住所で本体の位置を把握しています。パスについては次項で詳しく学習しますが、ショートカット先のパスが変更されると、リンク先が不明になってしまいます。

下図は「yamanjo」というフォルダのショートカットに設定されたパスのイメージです。

ショートカットの「プロパティ」画面のイメージ

ショートカットはパスでリンク先を参照しているだけなので、リンク先が移動した場合、自動で追跡する機能はありません。例えば、このフォルダを移動すると、ショートカットから開くことができなくなります。

「ショートカットエラー」画面のイメージ

また、よくあるケースとして、ショートカットアイコンをUSBメモリ等のモバイルメディアにコピーして、他端末で「ファイルが開けない」というトラブルがあります。

講演のために、パワーポイントで作成したスライドのデータをUSBに入れて会場に持っていったら、中身はショートカットだったという話を何度か耳にしました。

ショートカットは、ソフトウェアやファイルの本体ではないので、当然開くことはできません。ショートカットと階層構造の仕組みを理解していれば、こうしたトラブルは回避できます。

ショートカットを理解することで、ファイルシステムの階層構造をより深く理解することができるようになります。

更新履歴

2008年7月9日
ページを公開。
2009年3月22日
ページをXHTML1.0とCSS2.1で、Web標準化。レイアウト変更。
2018年1月24日
ページをSSL化によりHTTPSに対応。
2024年11月30日
内容修正。

著者プロフィール

YAMANJO(やまんじょ)

経歴
岡山県出身、1980年生まれ(申年)の♂です。現在、総合病院で電子カルテなどの情報システム担当SEとして勤務。医療情報学が専門ですが、ネットワーク保守からプリンタの紙詰まり、救急車の運転手までこなしています。
医療情報技師、日本DMAT隊員。ITパスポート、シスアドなど、資格もろもろ。
趣味は近所の大衆居酒屋で飲むこと、作曲(ボカロP)、ダイビング。
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