入力装置とは

力装置とは、文字どおり命令や文字などを入力するための装置になりますが、まず思い浮かべるのが、キーボードマウスではないでしょうか。

キーボードとマウスは、パソコンにおける最もメジャーな入力装置になります。しかし、入力装置は補助記憶装置と同様に、これだけではありません。

世の中に存在する入力装置は無数にあります。

例えば、マイクであったりデジタルカメラであったり、時にはシンセサイザーなどの電子楽器も入力装置になりますし、障害者の方が使う様々な意思伝達装置も入力装置になります。

ただ、用途によって入力装置になり得るもの、特殊な機器を含めれば無数に存在しますが、コンピュータの五大要素を理解するうえでは、代表的な入力装置を理解しておけば十分です。

パソコンにおける入力装置は、大きく分けて次のとおりです。

・数字や文字を入力する装置
・画面上の位置情報を入力する装置
・データなどを読み取る装置

になります。

具体的には下表にまとめてありますが、中でも画面上の位置情報を入力する装置は、

ポインティングデバイス

と呼ばれ、比較的多く用いられる用語になります。

数字や文字の入力装置
名称 特徴
キーボード 文字を入力するキーの他に、数字を入力するテンキーやファンクションキー、カーソルキー等が配列されている。キーの配列規格には、JIS配列、ASCII(アスキー)配列等がある。

位置情報の入力装置 (ポインティングデバイス)
名称 特徴
マウス 平面上を滑らせて移動の方向や距離を感知し、座標を入力する(カーソルを操作する)装置。ボールの回転で動きを感知するものや、光センサーで感知するものがある。
トラックボール ボールを指や手で直接回転させることで座標を入力する(カーソルを操作する)装置。マウスを裏返したようなもので、装置そのものを動かさなくてもよいので作業スペースが不要。
タッチバッド
(トラックパッド)
平らなパッドを指でこすることで、座標を入力する(カーソルを操作する)装置。多くのノートパソコンに採用されている。
デジタイザ 画面と対応する平面の板の上を、ペンなどで指定することで座標を入力する装置。マウスによる位置指定は、現在のカーソルの位置からの相対指定であるのに対し、デジタイザでは画面に対応する板の上で、絶対位置を指定するため、図面作成等の細かい作業に向いている。小型のものは、タブレットと呼ばれる。
タッチパネル 液晶画面を直接指で触れることで位置情報を入力する装置。ノートパソコンやスマートフォン、ATMなどで広く採用されている。

データを読み取る入力装置
名称 特徴
スキャナ 絵や写真などを光学的に読み込み、画像データに変換して取り込む装置。
バーコードリーダー バーコード情報を読み取る装置。POSシステム(レジで使用する販売情報や在庫管理のシステム)で用いられることが多い。
OCR Optical Character Readerの略。光学式文字読み取り装置。スキャナで文字を画像として取り込んだ後、OCRソフトで解析し、テキストデータに変換する。
OMR Optical Mark Readerの略。光学式マーク読み取り装置。塗りつぶしたマークを読み取る。マークシート式の試験やアンケートの集計などに使用される。
デジタルカメラ 画像をデジタルデータとして記録する装置。パソコンに取り込んで編集、加工、コピー、出力等が可能。
ICカードリーダー 半導体回路を埋め込んだICカードの情報を読み取る装置。磁気カードよりも情報量が多い。

その他の入力装置
名称 特徴
音声認識装置 マイクを使って、音声を取り込む装置。音声認識ソフトによって、文字情報(テキストデータ)に変換する。

この他にも、ジョイスティック、磁気カードスキャナなど多くの入力装置がありますが、パソコンの主たる入力装置は、キーボードとマウスになります。

更新履歴

2008年7月25日
ページを公開。
2009年4月19日
ページをXHTML1.0とCSS2.1で、Web標準化。レイアウト変更。
2018年1月25日
ページをSSL化によりHTTPSに対応。
2022年4月21日
内容修正。

参考文献・ウェブサイト

当ページの作成にあたり、以下の文献およびウェブサイトを参考にさせていただきました。

基本情報技術者Web学習室(入出力装置)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~pafu/kihonweb/gozen/02/2_5.htm